こんにちは。今回は2019/09/25に発売となった「Re:ゼロから始める異世界生活 21」について書いていきます。
Overview : 概要
タイトル | Re:ゼロから始める異世界生活 21 |
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著者 | 長月達平 |
イラスト | 大塚真一郎 |
出版社 | MF文庫J |
出版日 | 2019/9/25 |
ページ数 | 328 |
20巻でいよいよ5章が終了して、今回の21巻から6章が始まった「リゼロ」。今回の表紙、気づきましたでしょうか?地味にタイトルロゴのデザインが変わっています。
21巻よりデザインを変更しました。よろしくお願いいたします! https://t.co/eFnEt9C548
— 草野 剛 Tsuyoshi Kusano (@ksnty) September 6, 2019
池本さんと相談しながら調整しています。ターニングポイントという事と時代を更新することが目的でした。ロゴの変更がメインですが、巻数の表記、著者さん周辺の文字組も調整しています。演出を緩和しニュートラルにしましたです。
— 草野 剛 Tsuyoshi Kusano (@ksnty) September 6, 2019
では実際に表紙で比較してみるとこんな感じでした。
確かにフォントが変わっていますよね。前の文字の一部を直線で削るという斬新なデザインから明朝体や丸いフォントが使われるようになりました。6章はやはりターニングポイントとなる章なのでしょうか、見逃せませんね!
Short Story : 店舗特典小説
とらのあな | 「ユリウス・ユークリウスの有言実行備忘録」 |
メロンブックス | 「ベアトリスのみんな困ったもんかしら」 |
ゲーマーズ | 「水門とし残留組、プリステラ復興日誌」 |
Introduction : あらすじ
魔女教との戦いが終わり、しかし、深い傷跡の残された水門都市。日常を、『名前』を奪われた人々を救うため、スバルたちは『賢者』の塔を目指して、最果ての地へと旅立つ。魔獣の巣窟であり、濃密な瘴気の漂うアウグリア砂丘。前人未踏の砂の海を越える鍵、それは囚われの『魔獣使い』――。思い出を失った鬼の姉妹、『魔女』の名を名乗る人工精霊。そして、『名前』を失った『最優の騎士』と共に、一行はプレアデス監視塔へと挑戦する!
「目覚めたとき、最初に見る顔が俺であってほしい。――それはたぶん、俺のエゴなんだよ」
大人気Web小説、波乱と挑戦の第二十一幕。――愚かな挑戦者へ、渇いた砂の洗礼を。
(本体裏表紙より引用)
5章でなんとか魔女教を撃退したのですが、王選陣営側のダメージはかなり大きく、賢者の知恵を借りるべく、プレアデス監視塔に向かう事になったスバルたち。ラインハルトですらたどり着けなかった場所にスバルたちはたどり着けるのでしょうか?
Story
プロローグ「旅の道中」
プリステラからロズワール邸へ帰る途中のスバルたち一行。世界から忘れ去られたユリウスや人工精霊のエキドナに上書きされたアナスタシアなど、問題は山積みである。
第一章「君を連れ出す理由」
プリステラからロズワール邸への旅路は終わり、「賢者」の待つアウグリア砂丘へ向かう準備をするスバルたち。砂丘を越えるのに魔獣使いメイリィの協力を取り付ける。さらに賢者の知恵に期待をしてレムを連れ出すことに。これで賢者のまつプレアデス監視塔へ向かうメンバーはスバル、エミリア、ラム、レム、ベアトリス、メイリィ、アナスタシア、ユリウス、パトラッシュとなった。
第二章「砂時間を越えろ!」
アウグリア砂丘の近くのミルーラという街までやってきたスバルたち一行。そこで砂丘の情報を収集し、砂丘攻略に備える。あのラインハルトも突破できなかった話を聞くも、一行は賢者のもとへ行くのを止めはしない。いざ砂丘を進んでいくと、いつまで立っても監視塔に近寄れない。そこでミルーラで得た情報を元に砂丘を飛ぶ鳥を追いかけると、監視塔に近寄れないようになっていた空間のねじれを突破し、監視塔に近づくことができた。そこで待っていたのは大量の魔獣たちであった。
第三章「監視塔の洗礼」
監視塔からの正体不明の攻撃で死に戻りを果たしたスバル。魔獣と監視塔からの攻撃という困難を極める状況であったが、スバルは自身の権能、「インビジブル・プロヴィデンス」で魔獣の窮地を脱することに成功する。しかし、そこに監視塔から攻撃が降り注ぐ。
第四章「砂上の信頼」
スバルとベアトリスの魔法E・M・Tによって空間のねじれが解消され、スバルたちはその反動に巻き込まれ離れ離れになってしまう。スバル・ラム・アナスタシア・パトラッシュは他の面々と分断され砂丘の地下に放り出される。少ない人数ながらも進む以外道がないスバルは地下を進んでいくが、3人と1匹に異変が訪れる。
第五章「監視塔の番人」
地下の分かれ道を死に戻りの経験を生かして進んでいくスバル。途中でケンタウロス似た魔獣と出くわし、絶体絶命のピンチを迎えるも謎の美女に助けられる。
幕間「ゴージャス・タイガー・リローデッド」
スバルとは離れ、プリステラで療養することとなったガーフィールとオットーのお話。ガーフィールは街の復興に協力する中、ミミと共に母の元へ向かう。
Impression : 感想
今回の21巻は今までのリゼロの巻の中でもかなりテンポが早かったなと感じました。特に砂時間を越えるあたりは意外とあっさりしていましたね。最近のリゼロは描写が細かい印象があったのでこれぐらいテンポが早いと読みやすいですね。そして相変わらずの1ページ極小フォントあとがき。今回もなかなかのボリュームでお届けしてくれました。
6章は小説家になろうの方でもまだ完結していない部分なので本編がはじまって、なろうか書籍版で続きが早く読めるととても嬉しいです。書籍版を追いつかせてしまうかどうか、長月達平先生も編集の方も気をもんでいるのではないのかなと思います。
途中でスバルとラムとアナスタシアとパトラッシュが砂丘の地下に分断されてしまうシーンが有るのですが、あそこの最初の死に戻りは結構きついですね……。イラストも瘴気の影響を受けた表情が出ていましたからね。ただ、死に戻りしたあとのラムの優しさには惚れました。21巻は今まで足りなかったラム分が補給されたのではないでしょうか。
地下の鉄の扉の部分はアウグリア砂丘のどこかに封印されているという、嫉妬の魔女の封印場所へ繋がるのではと個人的に予想しているのですがどうでしょうかね?スバルの魔女因子に反応しているようだったので少なくとも魔女関連だとは思いますが。
最後に6章では大活躍するシャウラがついに登場してイラスト化されたのはやっとここまで来たかと感慨深いですね。なろう版を見る限り、シャウラは6章では大きな鍵を握るので今後の動向には目が話せませんよ!
ところで12月には何やらユリウスの外伝が発売される模様。こちらも要チェックですね。
次回
2019.12.14 21:00 2020.04.18 03:48