うーん紅魔族……。
こんにちは。今回は2018/7/1に発売となった「この素晴らしい世界に祝福を! 14 紅魔の試練」について書いていきます。
概要
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タイトル | この素晴らしい世界に祝福を! 14 紅魔の試練 |
著者 | 暁なつめ |
イラスト | 三嶋くろね |
出版社 | 角川スニーカー文庫 |
出版日 | 2018年7月1日 |
ページ数 | 264 |
定価 | 648円 |
13巻から7ヶ月ぶりの新刊となる今巻は、昼熊先生の外伝「あの愚か者にも脚光を! 3 夢見る姫に星空を」と同時発売となりました。14巻は表紙の通り、紅魔族のめぐみんとゆんゆんがメインとなっており紅魔族ファンの方は必見です。
13巻の感想はこちら
店舗特典
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アニメイト | イラストカード |
メロンブックス | ブックカバー |
ゲーマーズ | 書き下ろし特典小説「紅魔族一の悪魔の使い手」 |
とらのあな | 書き下ろし特典小説「蒼き稲妻を背負う者」 |
今回メロンブックスでは「あの愚か者にも脚光を! 3」との同時購入特典があり、憂姫はぐれ先生の書き下ろしイラストがプリントされたクリアファイルが特典となっています。ゲーマーズの特典はタイトルの通りこめっこが、とらのあなの特典ではカズマたちの紅魔の里での出来事が書かれています。
あらすじ
ゆんゆんの依頼で紅魔の里へ向かったカズマたちは、恒例となった頭の悪い歓迎を受けつつ、族長試練の対策を練っていた。ゆんゆん曰く、二人一組で受ける試練で紅魔族らしい斜め上を行く面倒な内容とのこと。なぜそこまでしてゆんゆんは族長を目指すのか?そこには里を想う、彼女なりの考えがあり―。一方、夜な夜な爆裂魔法を放つ輩がいると騒ぎになり、真っ先に疑われためぐみん。ゆいゆいの厚意で夜をともにしていたカズマは“爆殺魔人もぐにんにん”の仕業であると知らされる。紅魔を恐怖に陥れる“爆殺魔人もぐにんにん”とは、一体…!?全てのエピソードが終結する時、新たな扉は開かれる!(本体裏表紙より引用)
以下ネタバレ注意
14巻ではおっさん臭いあの人物というか物…?が再登場します。彼は本編の何処かで出てくるだろうと思いましたが紅魔の里で登場するとは…。てっきりどこかのパーティに加えられたのかと思いました。
また、終盤で新キャラクターが登場します。イラストもあるので必見ですよ!
感想
久々の紅魔の里での物語でした。相変わらず紅魔族はたくましいというかイカれていますね…。
14巻では大部分が紅魔の里でのゆんゆんの物語でエピローグで次の15巻につながる物語が書かれています。
今回は紅魔の里ということでめぐみんの出番が多いかと思われましたが、しっかりとダクネスの出番もあります。乙女なところも見せてくれるので必見です。
メインはなんと言ってもゆんゆんの族長試練で、それに関わるカズマたちの笑えるお話が今回の主軸です。前巻の13巻のエピローグではてっきりカズマがゆんゆんの試練に協力してゆんゆんとの仲を進展させてめぐみんが嫉妬する展開かと思いましたが、全く違いましたね。あのセクハラ神器のアイギスさんが再登場するとは思わなかったです。このすばはこういう伏線もしっかり回収してくるからあなどれない。しかも試練の内容にについては触れずに基本的にはカズマたちの話が多いですからね、かなり予想を裏切られました。
14巻は小ネタの集合体となっているようなお話ですが特に自分が気に入ったのは、カズマとめぐみんが爆殺魔神もぐにんにんを討伐しに森へ向かった場面とアイギス関連のお話ですね。カズマは普段はめぐみんを厄介者としか思っていませんがやっぱり大切な仲間だと思っているところが前者の場面から伺えて好感が持てます。後者のアイギスさんは8巻で魔王討伐へ結構やる気を出していたように見えたのに紅魔の里でのあの様子ですからね、何やってるんだという感じです。でもそんなアイギスさんの欲望に忠実に生きる生き様は面白いです。あと、めぐみんが冒険者カードの討伐欄をゆんゆんにずっと隠していたのに最後にムキになってあっさり見せてしまったシーンは、いや、見せるんかい!と思わずツッコミを入れそうになりました。
イラストについてですが14巻は他の巻に比べてイラスト数が多かったかなと感じました。全体的にはコミカルなイラストが多かったです。またカラーイラストにはダクネスとめぐみんの水着姿のイラストがあります(アクア……)。そして新キャラであるセレナ改めセレスディナのイラストもあります。こちらはWeb版読者の方なら必見ですね。気に入ったイラストはアクアが安楽少女に水やりしているイラスト、ダクネスがカズマをデートに誘って恥じらっているイラスト、ゆんゆんがめぐみんに決意表明する場面のイラストですね。特にダクネスのイラストはダクネスが可愛らしくて好みです。
最後に、めぐみんとゆんゆんの関係が永遠の親友かつライバルに変わっていったあとに何やら新キャラが登場して物語が動き出しそうなこのすば。暁なつめ先生いわく物語の終盤とのことですが最後まで楽しませてくれることを期待しています。
15巻の感想はこちら
2018.08.08 11:07 2020.04.20 01:12